創世記25章 自分の子イサクから遠ざけた

創25:6「しかしアブラハムのそばめたちの子らには、アブラハムは贈り物を与え、彼の生存中に、彼らを東のほう、東方の国にやって、自分の子イサクから遠ざけた」

サラが死んだとき、イサクだけが残り、「空の星(22:17)」のようにと言われた主のことばは実現しないかのようでした。アブラハムはハガルの一件もあったので、そばめの子たちを東方の国に離しています(6)。新しい妻ケトラはサラと違いジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデヤン、イシュバク、シュアハの6人の子をもうけています(2)。さらに、孫、ひ孫までがケトラから派生した子孫として書かれています(3)。その後彼らがどうなったかは書かれていませんが、もしミデヤンがミデヤン人の祖だとすると、ヨセフを銀20枚で買い、エジプトへ連れて行った者たちの祖先となります(創37:28)。ミデヤンはケトラの子孫なので、そばめの子たちのように東方へは追いやられていなかったのかもしれません。しかし、アブラハムの子たちが各々独立し、別の地で生活を始めていたことは想像できます。ヤコブの12人の子たちのように、いつもヤコブと一緒で12人が共同で生活しているほうが珍しいのかもしれません。とにかく、アブラハムの生んだ子孫たちがどのような道を歩んだかは、全てが聖書に書かれているわけではないので、知りようもないことです。もし、全部を追跡できれば、「空の星」のように増え広がったアブラハムの子たちがわかるかもしれません。