ベニヤミンが最小?

民1:37「ベニヤミン部族で登録された者は、三万五千四百人であった」
数を数えた結果、最大派閥はユダ族の74600人(27)で、最少はマナセの32200人(35)です。しかし、ヨセフ族は2分されており、エフライムとマナセを1つのヨセフ族と数えるならエフライム45000人(33)を足して77200人となり最大派閥になります。そうするとベニヤミンの354000人が最少部族となります。いずれにしろヤコブラケルの子供たちが少数派となっています。ユダはベニヤミンをエジプトに連れてくるときに保証人になり(創44:34)、2つの部族の関係はここから始まっていると言えます。約束の地に入ったときベニヤミンの当てたくじはユダとヨセフ族の間にあり(ヨシュ18:11)、エルサレムはユダの土地になりました。しかし、ユダはエルサレムにいたエブス人を追い払わず(ヨシュ15:63)、ダビデが追い払うまで共存していたのです(1歴11:5)。ユダ族ダビデはベニヤミン族ヨナタンとの深い友情もあり(1サム18:1)、また土地が隣同士だったこともあり、ユダとベニヤミンは頻繁に土地の行き来をしていたようです。最大派閥ユダ族と最少のベニヤミンがやがて1つの国を作るの は興味深いことです。