ヨブ記14章 あなたが呼んでくだされば

ヨブ14:15「あなたが呼んでくだされば、私は答えます。あなたはご自分の手で造られたものを慕っておられるでしょう」

神がせっかく造られたものを、無下に扱うのも納得がいかないのでしょう。まだヨブを覚えておられるのであれば名前を呼んでくださいとヨブは訴えます。そうすればヨブは神に答え、神の名を褒めたたえるでしょう。なぜなら、人を最初に造られたときは、すべてのものを見られて良しとされました(創1:31)。しかもヨブは、神に潔白であるとされ、地上の誰よりも誠実だと太鼓判を押されているのです(1:8)。ヨブは自分を罪に定めず(16)、咎をおおわれ(17)、名前をもう一度呼ばれたいと願っています。「主は人の子らを、ただ苦しめ悩まそうとは、思っておられない(哀3:33)」と書かれているように、ヨブが経験したようないわれのない罰ともとれる苦しみは、本来神が考えているものと違います。もちろん、背後には神とサタンとのやりとりがあり、いのちに触れる一歩手前まで苦しめても、ヨブの信仰は変わらないという神の確信のもとでこの出来事は起きています。パウロは神は真実なお方なので耐えられないほどの試練には会わせることはないと語っています(1コリ10:13)。パウロによれば試練とともに、耐えられるように脱出の道も備えられているようで(1コリ10:13)、3人の友人がその脱出の道を差し伸べてくれるのでしょうか。