ヨブ記38章 わたしが押さえているのだ

ヨブ38:23「これらは苦難の時のために、いくさと戦いの日のために、わたしが押さえているのだ」

中世のヨーロッパではイギリスとフランスの百年戦争の際には、黒死病(ペスト)が大流行し、戦争よりも病気の蔓延の方が大きな問題でした。また、第一次世界大戦ではインフルエンザが流行し、砲弾や銃弾で倒れる兵士より、高熱で倒れる兵士が多かったと言われています。近代ではナポレオンもヒトラーもロシア攻略のために攻め入るも、冬将軍というあまりにも低温で、吹雪の天候で諦めざるえませんでした。日本の鎌倉時代にも元寇があり、当時の元が大陸から日本に攻めてきたときに台風が重なり、元は兵を戻しています。戦争をするときに必ず、攻め入る日が晴天とは限りません。軍を率いるリーダーたちは、天候をも作戦に取り入れなければならないのです。大きな戦争のときに、病気や悪天候が重なるなら、それは予期できないものです。ましてや、大地震や大噴火などが、戦争の突撃と重なるなら、戦闘どころではありません。終わりの時代には、患難の日が用意されており、人の力ではコントロールできない力が働くことが預言されています。日照りや寒波も、もし神のご命令でヨセフの時代のように7年も続くのなら、人の知恵がどんなに優れていてもどうしようもないのです。