ヨブ記39章 これを集めるとでも信じているのか

ヨブ39:12「あなたはそれがあなたの穀物を持ち帰り、あなたの打ち場で、これを集めるとでも信じているのか」

38章では天候や気候について語られていましたが、ここでは動物について神の摂理が語られています。やぎ(1)、野ろば(5)、野牛(9)、だちょう(14)、馬(18)、鷹(26)、鷲(27)と7種類の動物について書かれています。人が家畜にしてくつわをかけたりして、動物を働かせることもありますが、基本的には動物たちは自然のまま、つまり神が最初に造られたままです。それは人の悟り(26)や命令(27)によって動くものではなく、彼らが造り主によって設計されたように生きているからです。どんなに人が彼らをコントロールしているように見えても、生まれ持った気質は自由に動き回ることなので、人の思い通りにはなりません。野牛がどんなに強く、耕す力があったとしても、野牛が穀物を持ち帰って、打ち場で集めることなどしないのです(12)。もし、そうさせたいのなら人が設計した、人による創造物を造らなければなりません。コンピュータやロボットなどは、人によって作られたもので、その目的の通りに穀物を集めたり、脱穀したりするでしょう。しかし、神が造られた動物たちには神の設計が働いています。人がどんなに介入しようとしても、それらがどのように生まれ、どのように育つかは知らないのです(1)。