出エジプト27章 その網を下方祭壇の出張りの下に取りつけ

出27:5「その網を下方、祭壇の出張りの下に取りつけ、これを祭壇の高さの半ばに達するようにする」

主の命じられた内容は、契約の箱が先で幕屋が後に(25:10-22、26章)、祭壇の仕様が先で庭が後に(5、9)なっています。最も重要な契約の箱と箱を置く至聖所は、一番最初に命じられています(25:8)。雲の柱、火の柱となり、イスラエルを導く神は聖所にて、イスラエルに命じることを語ることを明言されています(25:22)。そのためには会見の天幕の前で主へのともしびを整えなければなりませんでした(21)。主と会見するためには罪があってはなりません。最も重要なことは、会見の天幕に入る前に身が清められていることです。そのためにも祭壇は大きな役割を担っていると言えます。最初に指定されたのは祭壇をアカシヤ材で作ることとそのサイズです。その次には四隅に「角」をつけなければなりませんでした(2)。この「角」には雄牛の血を指で塗りつけられ、罪が贖われる象徴にされました(29:12)。祭壇そのものは空洞で(8)、途中に網が置かれ(5)、いけにえはこの網の上で焼かれるのです。いけにえを直接火の中に入れるのではなく、網の上で焼かれ、焼かれたいけにえは後で祭司たちが庭で食べることになります(レビ6:26)。こうやって罪が清められた者だけが神の前に出て、会見の天幕に入ることができるのです。