出エジプト31章 その上の『贖いのふた』

出31:7「すなわち、会見の天幕、あかしの箱、その上の『贖いのふた』、天幕のあらゆる設備品」

ユダ族のベルァルエル(2)とダン族のオホリアブ(6)は、神から知恵を与えられ、巧みに仕事をこなしていきました。そして、この二人が別の作業員を集め、幕屋を完成させたのです。そのとき集まったのは「感動して、進み出てその仕事をしたいと思った(36:2)」者たちでした。この「感動して」という単語はヘブル語「nasa(ナサー)」が使われており、「かき回す」とか「持ち上げる」の意味があります。主が最初に命じられた「契約の箱(26:9)」とそのふたは(25:17)、幕屋の最も聖なる部分である至聖所におかれることになります。箱はアカシヤ材で作られ金をかぶせていますが(25:10-11)、ふたに関しては純金で作るように命じられています(25:17)。ふたには金のケルビムが対になって両橋から向かい合っており、二つのケルビムの翼が箱を覆うように広げられるように作られていました(25:18-21)。このふたを作ったのがダン族オホリアブだと記されています。ケルビムは純金で細かい部分も細工しやすかったと思われます。ベルツァルとオホリアブには神からの知恵が与えられ、すべての用具の設計図をおこしています(38:23)。神のことばだけで具体的でない部分は、彼らが主から与えられた知恵で補っていたのだと思います。