出エジプト35章 心に知恵のある女もみな

出35:25「また、心に知恵のある女もみな、自分の手で紡ぎ、その紡いだ青色、紫色、緋色の撚り糸、それに亜麻布を持って来た」

モーセは幕屋の作業を開始する前に、もう一度安息日を説明しています。つまり、6日間は働いても良いが、7日目には仕事をしてはならないというものです(2)。そして、奉納物をささげる者は「心から進んでささげる者(5)」、作業をする者は「心に知恵のある者(10)」が担当しました。おそらく幕屋の28キュビトの長さの幕などは(36:9)、男が作業を担っていたのだと思います。女性にもまた心に知恵が与えられ、どのようにして青や紫、緋色の撚り糸を紡ぐのかを工夫したのだと思います。それは、出エジプトの中に書かれている具体的な数字を実際に組み立てようとしても、詳細にいたる部分はわからず、これらの細かい模様や飾りのデザインはオホリアブが(33-34)、金、銀、青銅などのにはベツァルエルが設計しました(30-32)。そして、亜麻布などはそれぞれ持ち寄りで、多くの女の心に知恵が与えられ、どのように紡ぐかはオホリアブの指示によるものでした(38:23)。また、知恵が与えられなくても、心が動かされ、感動して知恵を用いたいと思った女にもヤギの毛を紡ぐという作業が与えられました。このようにして、主に仕えたいと思う者には仕事が与えられ、イスラエル総出で幕屋の建設に携わっていたことがわかります。