出エジプト33章 あなたはわたしの顔を見ることはできない

出33:20「また仰せられた。「あなたはわたしの顔を見ることはできない。人はわたしを見て、なお生きていることはできないからである」」

「顔と顔を合わせて(11)」と「あなたはわたしの顔を見ることはできない(20)」は、どちらが正しいのでしょうか。とちらも顔に使われているヘブル語は「panim(ペニーム)」で、違いはありません。モーセは主に「あなたの栄光を見せてください(18)」と頼んだのです。ここで主はモーセを岩の上に立たせ(21)、その前を通り過ぎます(22)。このとき主は手でモーセを覆っていなければなりませんでした(22)。なぜならその輝きのためにモーセが死ぬかもしれないからです。そしてモーセは主の後ろ姿を目撃するのです(23)。この後、主はモーセにもう一度契約のことばを書いた石板を与えられると言われました(34:1)。モーセシナイ山にのぼり、40日40夜主と共に過ごしています(34:28)。そして、山から降りてきたとき、モーセの顔は光を放っていたとあります(34:29)。このときもモーセは神の顔は見れなかったと思います。それでも40日主と過ごすことでその栄光はモーセに移り、顔が輝くようになっていました。これは推測ですが、主は人との交わりで自分の姿をコントロールできるのではないでしょうか。顔と顔を合わせて人と話すときは、栄光を隠し人が死なないようにして、モーセとの会見ではその栄光を輝かせていたように思えます。