出エジプト40章 それで手と足を洗った

出40:31「モーセとアロンとその子らは、それで手と足を洗った」

洗盤に関しては大きさの指定が見当たりません。しかし、全身を洗うのではなく、手と足をあらうだけのものならそれほど大きな者ではないと思われます。祭壇が5キュビトの正方形だったので、約2メートル四方の大きさだったので(27:1)、それと同じ大きさか、あるいは小さかったのかもしれません。そこでは手と足だけを洗いました。当時は靴下という概念はなかったので、祭司は頭と手と足だけが見えており、あとは祭司服でおおわれていました。それは、「あなたは階段で、わたしの祭壇に上ってはならない。あなたの裸が、その上にあらわれてはならないからである(20:26)」と言われたように、主の前で裸の部分が見えないようにされたからです。新約では、イエス様は弟子たちの足を洗われましたが、当時は外出から帰ってきた時にはほこりを家に持ち込まないように足を洗う習慣がありました(ヨハ13:5)。足を洗うのは召使いや奴隷の仕事でした。そのときにイエス様は「水浴した者は、足以外は洗う必要はありません(ヨハ13:10)」と言われました。祭司は頭にはターバンが巻かれ(28:40)、顔以外の残り目に見える部分手と足を洗うことで全身がきよいと判断され、幕屋に入ることができたのです。