レビ記2章 種を入れないせんべい

レビ2:4「あなたがかまどで焼いた穀物のささげ物をささげるときは、それは油を混ぜた小麦粉の、種を入れない輪型のパン、あるいは油を塗った、種を入れないせんべいでなければならない」

穀物のささげ物をささげるときは、「パン種」と「油」がキーワードとなっています。パン種は入れてはいけません(4)。逆に油は必ず加えなければならないものです(7)。新約ではイエス様がパン種に気をつけるように言われていますが、これはパリサイ人やサドカイ人たちの教えのことだと書かれています(マタ10:12)。彼らの教えの中には、律法から逸脱したものもあり、純粋な教えに対して混ざり物が加えられている状態でした。パン種はそのような神以外の教えを聞く場合の、雑音となるべき考え方や思いのことだと思います。また、油が注がれたなら、乳香を加えることも命じられています(1)。香料にかんしては、すでにどのように調合するかが決まっており、ナタフ香、シェヘレテ香、ヘルベナ香と乳香を同量で混ぜ合わせ作ることになっています(出30:34)。新約ではキリストご自身が神のささげ物となり、香ばしい香りをささげたことが書かれています(エペ5:2)。パン種にも油にも霊的な意味があり、また香りについても同じように神にとっては大切な意味を持っているのです。幕屋でのすべての命令は、来たるべきキリストのひな形であり、何でもなさそうなパン種にさえ、主のご計画が隠れているのです。