レビ記12章 三十三日間血のきよめのために

レビ12:4「その女はさらに三十三日間、血のきよめのために、こもらなければならない。そのきよめの期間が満ちるまでは、聖なるものにいっさい触れてはならない。また聖所に入ってもならない」

1ヶ月以上のあいだ生まれた子は誰が面倒を見るのでしょうか。出エジプトにはすでに助産婦がいたことが書かれているので(出1:17)、古くから出産を助ける人はいたのだと思います。日本でも昔から助産婦がおり、現代では多くの女性が産婦人科の病院で出産する代わりに、彼女たちが出産の手助けをしていました。それだけ出産は大変なことで、助ける人がいないと女性一人では対処しきれないものなのです。最初に人が罪を犯したときに「わたしは、あなたのうめきと苦しみを大いに増す。あなたは、苦しんで子を産まなければならない(創3:16)」と言われた神のことばが成就しているからです。赤ん坊は生まれたときから待ったなしです。乳を欲しがり、おしっこもうんこもしたいときにやります。血のきよめのあいだに母と子が33日(4)、あるいは66日(5)引き離されるのなら母乳を与えることもできないでしょう。新生児には母から免疫をもらって生まれてくるので、生後約6ヶ月ぐらいは病気になりにくい体質になっています。レビ記ではとにかく「血」を避けるように命じられていますが、当時は現代と違い血をきれいに拭き取ったようでも、十分ではなかったとのでしょう。出産のために血を流した女性を思いやっての定めなのだと思います。