レビ記15章 彼らは夕方まで汚れる

レビ15:18「男が女と寝て交わるなら、ふたりは共に水を浴びる。彼らは夕方まで汚れる」

これは夫婦の交わりとは別のことを指していると考えられます。十戒には姦淫してはならないと戒められており(出20:14)、妻以外の女と寝ることは禁じられています。しかし、イスラエルの民がシティムにとどまっていたころ、モアブ人の娘たちとみだらなことをし始めた(民25:1)ことが書かれています。姦淫を戒められていようとも、それを破る者はいたことがわかります。人が罪に陥りやすいが故に十戒でいましめているのです。姦淫だけれはなく、盗みやいつわりを言うこともあったでしょう(出20:15-16)。そして、女性の生理についても、血を流したならば汚れることが告げられています。その場合は女性に触れることも禁じられており、夕方まで他人との交流を避けなければなりません(23)。もし、女性が生理のときに男性と寝るなら、男性も7日間汚れると書かれています(24)。これらの場合、一般に家族と過ごす幕屋以外に小さな簡易の幕屋を作り、そこで隔離された状態で過ごさなければなりません。現代にも生き残ったサマリヤ人たちは500人程度いますが、彼らの生活は旧約の律法の世界をそのまま残しています。特に女性は生理の期間中、隔離された部屋で過ごさなければならず、このレビ記の記述とおりに生活をしています。