レビ記17章 肉のいのちはその血そのもの

レビ17:14「すべての肉のいのちは、その血が、そのいのちそのものである。それゆえ、わたしはイスラエル人に言っている。『あなたがたは、どんな肉の血も食べてはならない。すべての肉のいのちは、その血そのものであるからだ。それを食べる者はだれでも断ち切られなければならない」

たとえ、怪我をして失血がひどくても、血を飲んで失った血を補うことはできません。血は人の体内で分解され、必要に応じて栄養分を補給しますが、飲んだ血が血そのものに変わるわけではないのです。血を大量に飲むなら、鉄分などが胃腸を荒らして、吐き気をもよおすこともあるようです。失血したときは輸血することが必要です。肉がどんなに多くても、血が流れないならば肉を動かすことはできません。現在でも牛などを屠殺したなら、血抜きをしなければ臭くて食べられません。スーパーなどで売られている牛肉は屠殺後、約1週間近くたっています。いわゆる熟成させないと肉は血生臭くて食べられないからです。現代の医療は、診察のときに血液検査の内容を診断に役立てています。血の中にある、いろいろな物質が健康の異常を教えてくれのです。もし、何かの病気になっているなら、白血球の値が上がりますし、血糖値が高いなら糖尿を疑うべきでしょう。その他腎臓、肝臓にまつわる物質の値が上下しているなら、医師はいろいろな病名を疑うことになります。血液検査では20から30もの項目があり、まさに人体のすべての情報が集約されています。神が血を重要視し、いのちそのものだと言ったのもうなづけます。