レビ記22章 傷のない雄でなければならない

レビ22:19「あなたがたが受け入れられるためには、それは牛、羊、あるいはやぎのうちの傷のない雄でなければならない」

創世記にはまだこの規定はありませんでしたが、アベルは主に捧げものをするときに、初子の中から選び、しかも最上のものを捧げました(創4:4)。2017年訳には「肥えたものを持ってきた(創4:4)」と書かれています。イスラエルの民の中には、捧げれば良いのだろうと傷があるものや、老いた牛や羊を持ってくるかもしれません。アベルのように、まだ何も教えられていないのに、主に捧げるものは最上のものではなければならないと気づく者ばかりとは限らないのです。それは人間にも及び、盲目のもの、折れたところのあるもの、傷のあるもの、あるいは、うみの出るもの、湿疹のあるもの、かさぶたのあるもの(22)は、捧げものをしてはなりません。現代では、献金するときは新札のお金でなければならない、という人もいるでしょう。確かに、ぼろぼろのお札よりはましかもしれませんが、主は心の中を見られます(1サム16:7)。イエス様は貧しいやもめがレプタ銅貨2枚を投げ入れるのをご覧になり、その行為を褒められました(ルカ21:1-4)。捧げものをするときは、心にやましいことがなく、誰をも憎んだり呪ったりしていない純粋な気持ちが大切だと思います。それが、現代の傷のない捧げものではないでしょうか。