民数記5章 妻が身を汚していて

民5:14「妻が身を汚していて、夫にねたみの心が起こって妻をねたむか、あるいは妻が身を汚していないのに、夫にねたみの心が起こって妻をねたむかする場合」

おそらく夫が妻の態度に不信を抱き、ほかの男と寝ているのではないかと疑っていた場合のことだと思います。妻の浮気の現場も見られていなく、証人もいないので夫は妻の不貞を疑うことはできても(13)、それ以上のことはできないのです。しかし、どうしても妻の挙動が怪しいと思い、夫の心が平穏でいられない場合は、祭司のところに連れていき、妻が罪を犯していなくても主に咎のための捧げ物を持っていかなければなりません(15)。それ以前に、この夫婦間では言い争いがあったと考えられます。そして、妻は真実を述べるか、しらを切るかの2択の態度を取るしかないのです。祭司は妻にちりの入った水を飲ませます(17)。もし、彼女が不貞をはたらいていたのなら、腹が膨れ、足が痩せ細ると書かれています(21)。、この民数記の時代には神の力が目に見える形で現われていました。なにしろ、雲の柱、火の柱が天幕には見え、毎日マナが降ってくるような時代背景です。妻自身は、水を飲む前に、自分のしたことを悟っていますから、「アーメン」と言う前にどのような結果になるかを理解していたはずです。不貞をしたなら石打ちです。不貞の妻はどちらに転んでも、良い結果は得られないのです。