民数記10章 主の命令によって初めて旅立ち

民10・13「彼らは、モーセを通して示された主の命令によって初めて旅立ち」

9章では2日でも1日でも、あるいは一年でも雲が幕屋の上にとどまって、去らなければ旅立たなかった(9:22)とあるので、もうすでに何度も旅たっているように思えましたが、雲の柱が動いたのはこれが最初だったようです。隊列の順番は宿営の東から南、西、北の順番に出発します(2章)。東の宿営、ユダ、イッサカル、ゼブルンが出発したなら(14-16)、次は幕屋が解体されそれをゲルション族が運ぶ隊列が続きます。その次が南の宿営で、ルベン、シメオン、ガドが出発します(18-20)。そして、最も聖なるものを運ぶケハテ族が出発し、彼らが着くまでに先に出発していたゲルション族が天幕を作り終えていなければなりませんでした(21)。順番としては2番目に出発したゲルション族は、急いで場所決めをして、東西南北を測り、正確に正面を東側に向けて幕屋を建てて、聖所、至聖所を作り終えていなければなりません。4番目のケハテ族が着くまでに、かなりの時間があったと想像されます。それは壮年の男子だけで603550人いたイスラエル全家族の移動には、相当時間がかかったからです。聖書学者の中には300万人とも600万人ともいたと考えられ、それぞれがラッパの音を聞いてから、身支度するまで相当な時間がかかったのだろうと思われます。