詩篇26篇 悪者とともにすわりません

詩26:5「私は、悪を行なう者の集まりを憎み、悪者とともにすわりません」

ダビデは自分の部下でも人を見下げたり、高慢になる者を起用しませんでした。あるとき、ダビデベツレヘムの水を飲みたいと欲しましたが、ベツレヘムはペリシテに占領されており取りに行くことができません(2サム23:15)。しかし、ダビデの三勇士と呼ばれる3人は、危険を顧みずダビデのために水を取ってくるのです。ダビデは「これはいのちをかけて行った人たちの血ではありませんか(2サム23:17)」と飲もうとしませんでした。誠実で、勇気がある者たちを従えるダビデはどれだけ気概があったことでしょう。それは詩篇にもあるように不誠実で偽善に満ちた者(4)、わいろを取るような者(10)とは関わらなかったからです。それでも「私を調べ、試みてください(2)」と言ったダビデには、大きな試練が与えられました。それはバテ・シェバの件です(2サム11:1-4)。罪を憎み、罪から離れる生活をしていても、いざ誘惑の手が延ばされると、憎んでいるはずの罪に陥ってしまうのです。バテ・シェバと寝ただけではなく、ダビデはさらにバテ・シェバの夫を死なせるように謀りました(2サム11:4-17)。一つの誘惑に心を許してしまうと、第2、第3の誘惑が襲ってくるのです。それでも彼女から生まれたソロモンが王になったのは神の御計画だと思います。