詩篇46篇 山々が海のまなかに移ろうとも

詩46:2「それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも」

本当に山が海に動いたなら、相当な恐怖だと思います。地震の際の津波でさえどうすることもできず、人は黙って波が通り過ぎるのを待つだけです。イエス様も疑うことがない信仰があれば、山に向かって「海へ入れ」と命じるならそのとおりになると言われています(マタ21:21)。イエス様のことばと詩篇を結びつけるのはどうかとも思いますが、双方とも山が海に入ることがあり得ないことの例えだとは考えていないようです。「主は地の果てまでも戦いをやめさせ、弓をへし折り、槍を断ち切り、戦車を火で焼かれた(9)」とあるように、あるときに神が人の戦争に介入し戦いをやめさせることが書かれています。黙示録では「赤い馬(黙6:4)」が、封印を解かれるとやって来て、戦争が加速するように誘導することが書かれています。この後第六の封印が解かれると、「すべての山や島がその場所から移された(黙6:14)」とあり、戦争の記述と山が動く記述には密接な関係があります。この事実をコラの子たちが知っていたかどうかはわかりませんが、実際に山が海に移ってしまっても、避け所である神の存在を知る者には恐れはないのです。疑いのない信仰で「山よ、海へ入れ」と言うことができるお方はただ一人です。神は常に人の心をご覧になり、信仰があるかどうかを見ておられます。