申命記1章 あなたもそこに入れない

申1:37「主はあなたがたのために、この私に対しても怒って言われた。「あなたも、そこに、入れない」」

申命記の記述によれば、偵察隊が戻って来たときには口を揃えて「私たちの神、主が、私たちに与えようとしておられる地は良い地です(25)」と言っていたようです。しかし、それぞれの部族の天幕に帰ると、神は自分たちを根絶やしにしようとしているとつぶやいていました(27)。そのため「良い地」だと報告したにもかかわらず、上って行き先住民と戦おうとはしませんでした(28)。彼らのつぶやきによって約束の地に入れないことを知った彼らは、やっぱり上って行き戦おうとモーセに告げます(41)。しかし、主は「わたしがあなたがたのうちにはいない(42)」と言い、無駄に死ぬなと戒めています。これら一連の出来事の責任をとってかどうか、約束の地に入れないと主に言われます。モーセによれば、主は彼らのためにモーセにも怒ったとあります(37)。仮にモーセが約束の地に入れたとしても120歳を迎える年齢で彼の寿命も尽きるようなときでした(34:7)。それでも聖書には彼が死んだときには、目もかすまず、気力も衰えていなかったと書かれています(34:7)。すべてはヨシュアに託されました。創世記から申命記までをモーセ5書といいますが、申命記は最もモーセの目線で書かれた書簡です。彼の見た証言が多く書かれています。