申命記14章 あなたはそれを金に換え

申14:25「あなたはそれを金に換え、その金を手に結びつけ、あなたの神、主の選ぶ場所に行きなさい」

ここでいう「金(かね)」は、ヘブル語「kasep(カセフ)」が使われており、もともとは「銀」を指す言葉です。聖書は創世記のころから物の売り買いのことが書かれています。最も初期にある記述は、アブラハムが妻サラのためにエフロンから畑地を買う場面があります(創23:7-18)。このときエフロンは「400シェケル」という値段を提示しましたが、このころにすでに銀が貨幣の主流になっており、いろいろな売買がされていたことがわかります。また、ヨセフは兄弟たちにミデヤンの商人に奴隷として売られたのは「銀20枚」だとあります。この章では、道のりが遠く多くの捧げものを運ぶのが無理なら銀に変えて、目的地でその金(かね)で願うものに変えても良いという指示でした(24-26)。神の子どもとしてふさわしい身なりをして、額をそり上げたりすることなく(1)、聖なるものを食べるように書かれています。動物なら何でも食べて良いわけではなく、主はあらかじめ聖なる動物とそうでないものを区別されていました。神は祝福を用意されているとあり(29)、汗をかいて一生懸命働くすべての手のわざを見ておられ、祝福の対象とされていたのです。すべては主の栄光が現れるために生きるためです。