申命記27章 大声で宣言しなさい

申27:14「レビ人はイスラエルのすべての人々に大声で宣言しなさい」

現在もゲリジム山エバル山は残っていて、両方の山は2-3キロ離れています。山頂でどんなに大きな声でレビ人が叫んだとしても、ふもとにいる民に聞こえたのでしょうか。レヒ人は12の「のろわれる」という宣言をします。その最初に書かれているのは「偶像」についてです(15)。十戒にも書かれている偶像についての戒めは(出20:4)、神も相当に警戒しているらしく、ことあるごとに偶像を作ってはならない、拝んではならないと戒めています。さらに、主の御名をみだりに唱えてはならない(出20:7)ともあります。目に見える形を作ってはならず、その名前も軽々しく口にしてはならなければ、どうやって信仰を保てばよいのでしょうか。神は見えないけれども具現化せずに、神の存在を知り、伝えなければなりません。そういう意味ではイスラム教徒たちはまったく偶像を拝んだりせず、聖書の教えに従っていると言えます。キリスト教会も8世紀ごろまでは、偶像を禁止したりしていましたが、第7回のニケーヤ総会議で偶像を容認する決定がされています。その後、偶像禁止と偶像容認が入り混じり、西暦842年に偶像を認めるようになります。それ以降、西ローマのカトリック教会は偶像を拝むようになっていますから、1000年以上この状態が続いていることになります。