詩篇50篇 神を忘れる者よ

詩20:22「神を忘れる者よ。さあ、このことをよくわきまえよ。さもないと、わたしはおまえを引き裂き、救い出す者もいなくなろう」

神に属する者とそうでない者には、扱いに大きな差があります。神を忘れるなら引き裂かれてしまいます。「忘れる」とは、以前は覚えていることを示しています。同じイスラエルの民であっても、神を心に留めずに自分勝手な振る舞いをするなら、その人は神を忘れているのです。新約の時代にイエス様が弟子たちに自分は殺され、3日目によみがえなければならないことを告げたことがありました(マタ16:21)。そのときイエス様はペテロに向かって「下がれ、サタン」と言われました(マタ16:23)。聖書にはイエス様が「振り向いて」とあるので、ペテロはイエス様の後ろから、おそらく他の弟子たちには聞こえないように小声でささやくようにいったのだと思います。それは、あたかも誘惑をするサタンのやり方と同じで、イエス様も怒られたのだと思います。ペテロも律法は知っていましたし、神に対する信仰もありました。しかし、このときは「神のことを思わないで、人のことを思って(マタ16:23)」いたのです。このように神を忘れ、自分の都合だけを考えたり、優先させることを神は嫌います。そうでないと引き裂かれることになるだろうし、なによりも神を忘れるなら心に大きな穴が開いて進めなくなってしまいます。