詩篇64篇 主に身を避けます

詩64:10「正しい者は主にあって喜び、主に身を避けます。心の直ぐな人はみな、誇ることができましょう」

ユダヤ人がローマに反抗し、結果的に世界中に離散した事実があります。AD70年には神殿が破壊され、彼らの心の拠り所さえもなくなってしまいます。この経験からユダヤ人たちはどの地にいても反抗を避け、争いをしないようにしていました。これは律法ではなく、口伝法のタムルードにある教えです。ユダヤ人の中ではダビデは特別な存在で、最も繁栄したイスラエルを築いた王として認識されています。ダビデが「主に身を避ける」と言っているのです。自分ではさばかず、戦わず、反抗しない態度は側から見るなら弱々しい、臆病者に見えるでしょう。しかし、信仰がある人はさばきを神に委ねることができます。それでも、ユダヤ人がイスラエルを再建国してからは、過激派カハネの集団などがテロを繰り返しています。また、イスラエルの諜報部モサドは、元ナチスミュンヘンオリンピック事件の犯人追及などで、その操作能力は世界随一だと称せられ、手を緩めない操作力で恐れられています。再建国以来4度の戦争を経て、イスラエルは強国だと判断され、その上に非公認で核保有国となっているので、今では面と向かってイスラエルを攻撃する近隣国はありません。イスラエルとしてはもう2度と国が離散して、民族の誇りを失いたくないのだと思います。