ルカ6章 人にもそのようにしなさい

ルカ6:31「自分にしてもらいたいと望むとおり、人にもそのようにしなさい」

黄金律と呼ばれるこのことばは、マタイにもあります(マタ7:21)。いつごろから「黄金律」と言われるようになったかは不明ですが、この1節に目を留めて人が人に対する最も大切な行ないであることに気づいた人は心に愛を持っている人だと思います。誰もがこの御言葉のように、相手を認め、仕え合う心を持っているなら世の中はもっと平和になっていたでしょう。人にはいつも欲が付きまとい、その欲を目がけてサタンは誘惑を繰り返します。誰も奴隷にはなりたくなく、逆に自分の思いのままに人を支配したいと思うでしょう。しかし、聖書は自分がしてもらって良いと思うことなら、その行為を相手にもするべきだと教えています。それには敵を愛し(27)、のろう者を祝福し(28)、片方の頬を打つ者には、もう片方を向けなければなりません(29)。自分を愛する者だけを愛しても、罪人と何ら変わりはないのです(32)。黄金律が向けられるのは、すべての人が対象です。どんなに性格が合わなくても、気が進まなくても、そうすべきだと聖書が教えるのならそれは真実です。しかも、これはイエス様が語られたことなのです。人はいつかは死に神のもとに行きます。そのとき人生が自分だけの欲で満たされたのかどうかは、主がいつも見ておられることです。