2コリント10章 知恵のないことなのです

2コリ10:12「私たちは、自己推薦をしているような人たちの中のだれかと自分を同列に置いたり、比較したりしようなどとは思いません。しかし、彼らが自分たちの間で自分を量ったり、比較したりしているのは、知恵のないことなのです」

犬は常に自分のポジションを確認する動物です。家族に飼われていても、その中で勝手に序列をつけて自分が何番目かを悟るそうです。人も集団になると必ず優劣をつけたがります。人が犬と同じだとは言いませんが、もしパウロの言うように他人を比較し、自分が優っているとか劣っているとか考えることは知恵のないことだと思います。人には神からの知恵が与えられ、「主を恐れることは知恵の初め(箴9;10)」とあるように、人がいる前に神がいることを認めなければなりません。パウロは「この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは神の知恵による(1コリ1:21)」と気づいており、神を信じる者が人を比較することは、神の知恵から離れているのだと説明しています。イエス様の弟子たちも誰が一番偉いかを議論していました(マタ9:34など)。人が集まると必ずこの問題が起きるのなら、いち早く神の知恵を用いて、誰が偉いかではなく、どうやって仕えるかを考えられれば良いと思います。パウロは自己推薦するようなものを警戒しており、自分を推薦すると言うことは「自慢」をしていることにつながります。そのような高慢な態度で人を見下そうとして、上に立ちたいと願うことこそサタンの思う壺なのではないでしょうか。