コロサイ4章 テキコをあなたがたのもとに送るのは

コロ4:8「私がテキコをあなたがたのもとに送るのは、あなたがたが私たちの様子を知り、彼によって心に励ましを受けるためにほかなりません」

パウロの伝道旅行でテキコはパウロと同行していたことが書かれています(使20:4)。そこにはガイオ、テモテの名前が連なっており、テキコは彼らと宣教の仲間であり伝道の使命を持った伝道師でもありました。ガイオはパウロから洗礼を受けた数少ない者の一人で(1コロ1:14)、裕福な家庭の出身です(ロマ16:23)。テキコはエペソにも遣わされており(エペ6:22)、コロサイやおそらくラオデキヤにも立ち寄ってパウロの手紙を渡していたと思われます(4:16)。パウロはコロサイ、ラオデキヤには直接行っておらず、今は軟禁されているのでそれらの教会の様子が気になるようです。それはコロサイもラオデキヤも山岳にある地方なので、パウロの伝道旅行のときにはルートには入っていなかったからです。そして、テキコを通して、コロサイの様子を知るだけでなく、「私たちの様子を知り(8)」とあるように自分たちの境遇も知らせお互いに励まし合う目的もあったようです。またテトスの手紙の中でもテキコを遣わすように書かれているので(テト3:12)、テキコはパウロからとても信頼された使徒として活躍していたようです。おそらく、各教会でもテキコが来ると聞いて信頼と安堵が広がっていたと思われます。