2テモテ1章 永遠の昔に与えられたもの

2テモ1:9「神は私たちを救い、また、聖なる招きをもって召してくださいましたが、それは私たちの働きによるのではなく、ご自身の計画と恵みとによるのです。この恵みは、キリスト・イエスにおいて、私たちに永遠の昔に与えられたものであって」

「永遠の昔」は英語では「before the beginning of time」となっており、時間が始まる前からという意味になります。ギリシャ語「aionios(アイオニアス)」は、時間を表す単語です。日本の企業「イーオン」は、ギリシャ語「アイオーン」からきています。時間も始まる前から、神がご計画をしておられたことをパウロは語っています。カルバンの唱えた「予定説」は、救われる者は最初から神がご計画されていたというものでこの聖書箇所もその根拠になっています。しかし、全ての人にチャンスがあり、神はどんなに罪を犯した人でも悔い改めるなら救いを受けるように考えている教会が多数です。もし、神のことばに触れて心の目が開かれ神を信じるようになったとしても、それは永遠の昔から定められていたことだというのが予定説です。確かに聖書には「いのちの書」が実在して、唯一「クレメンス」という人の名が書かれていることが明かされています(ピリ4:3)。ただし人にはいのちの書は開示されていませんし、はたして自分の名が書かれているかどうかなど知る由もありません。ただ、信仰が神によって与えられているのなら、それは永遠の昔に神がお決めになったことで、そのことを感謝すべきではないでしょうか。