2ペテロ3章 来臨の約束はどこにあるのか

2ペテ3:4「次のように言うでしょう。「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。先祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか」」

初代教会の頃からイエス様がまた戻ってくることが言われていました。人の時間の感覚では数週間とか数年で帰ってくるように思えるのでしょうが、ペテロやパウロの書いた手紙はイエス様の復活後10年も20年も経っています。そうすると当然、来臨の約束はどうなっているのか、ということになってしまいます。ペテロはすでに再臨はずっと先のことだと理解していたようです。1つには神の御前では1日は1000年のようだという(8)、神の時間の感覚です。もう1つには「ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられる(9)」とあるように、まだまだ多くの人が福音を知らず、ペテロはイエス様の「福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます(マタ24:13)」ということばを直接聞いていたので、全ての国が福音を聞くにはまだ多くの時間を必要としているのがわかっていたからだと思います。もし、最初の水のさばきが5000年も前のできごとなら、次の火のさばきが数千年先のことであっても不思議はありません。ペテロはこの地上が滅びることも知っていました。この地が創世のころからそのままなのは神の忍耐の現れなのです。