1ヨハネ3章 口先だけで愛することをせず

1ヨハ3:18「子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか」

ヨハネはイエス様から「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい(ヨハ13:34)」という戒めを直接聞いていました。それゆえ「互いに愛し合うべきであるということは、あなたがたが初めから聞いている教えです(11)」と書いています。この戒めが単なることばに終わらさないために、「行ないと真実をもって」愛することを勧めています。口先だけの人は行ないが伴っておらず、側から見ていてもことばに重みがないことを感じます。互いに愛し合うことは大切なことですが、そう簡単にできることでもないでしょう。どんなに「兄弟のために、いのちを捨てるべきです(16)」と言われても、なかなか実行できそうにもありません。それでも「兄弟を憎む者はみな、人殺しです(15)」と言われるなら、最低でも兄弟を憎むことを避けるように努力することはできます。ヨハネが人に向かって「愛しあいなさい」と言ったのなら、本人はいつも人から見られていることを自覚していたのでしょう。教会でも「愛する」ことをテーマに説教するなら、説教した人の私生活が果たしてそのテーマ通りの生活をしているかを調べられるでしょう。そういうことが口先だけの人にならない条件になると思います。キリストの愛を実践するには人を赦す訓練が必要です。