士師記13章 祭壇の炎の中を上って行った

士13:20「炎が祭壇から天に向かって上ったとき、マノアとその妻の見ているところで、主の使いは祭壇の炎の中を上って行った。彼らは地にひれ伏した」

主の使いはヤコブにも現れています(創32:24)。そのときもヤコブはその使いの名を尋ねていますが、主の使いは名乗りませんでした(創32:29)。この2人の主の使いが同一の使いかどうかはわかりませんが、2人ともに神の目的を果たすためにやってきました。ヤコブの場合は、イスラエルという名をヤコブに与え(創32:28)、その後イスラレルは国の名前にもなり、現在でもその名は使われています。マノアとその妻に現れた主の使いは、ペリシテ人から解放するサムソンが生まれることを告げにやってきました。しかし、マノアは主の使いを見てもなかなか信用しようとはせず、半信半疑のまま主の使いにいろいろと聞いています。そして、全焼のいけにえをささげたとき、祭壇の炎の中を上っていく姿を見て、この人は神の使いだったのだと気づくのです(21)。この告知のあと生まれたサムソンはさぞ健全に育ち、正しい道をあゆんだのだろうと想像しますが、実際にはそうではありませんでした。無類の女好きで、とくにペリシテ人の女が気に入ります(14:3)。それは主が仕向けたことだと書かれており(14:4)、ペリシテ人の女を通して、事を起こす機会を求めておられたのです(14:4)。