詩篇86篇 私の心を一つにしてください

詩86:11「主よ。あなたの道を私に教えてください。私はあなたの真理のうちを歩みます。私の心を一つにしてください。御名を恐れるように」

神と心が一つになることは誰でもできることではありません。「主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです(2歴16:9)」とあるように、神と一つ心になる者だけが主の御わざを見ることができます。ダビデはたとえ主の御力が現れなくても、主と思いが一緒であるほうを選んでいます。それは主の恵みを経験し、よみの深みから救い出された経験があるからです(13)。おそらく敵と戦い危ないと思ったときもあったでしょう。それはダビデが出陣の際に必ず、主に伺っていることからもわかります(1サム23:2、1サム30:8、2サム2:1、2サム5:19、2サム14:10など)。決して自分の考えを優先させず、神の判断がダビデにとって最も大切なものでした。自分の考えが神の考えと同じになることはあり得ないので、常に神に伺いを立てるようになるはずです。それも神が望まれることで、主の思いと一つになることは、常に祈り神の思いを知ることにつながるからです。自分の思いが神の考えと同じだとは考えないことです。心が一つになるためにはいつも交わっていなければならないのです。