詩篇110篇 あなたの敵の真ん中で治めよ

詩110:2「主は、あなたの力強い杖をシオンから伸ばされる。「あなたの敵の真ん中で治めよ」」

2022年にロシアはウクライナに侵攻し、その領土を占領しました。ロシアは自分と接する国が西側諸国、NATOに属する国であることを容認せず、ウクライナNATOに加盟を求めた直後に侵攻しています。「あなたの敵の真ん中で治めよ(9)」は、ロシアの考え方とは逆で、厳しい環境下での治世になります。それは絶対的な勝利で、たとえ敵の中にいても全てを治めることができ、支配することができることを指しています。「わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは(1)」は、周りの敵国が抵抗もできず、自分の国に屈服する様子に感じられます。実際には、ソロモンは周りの国から妻を迎え、親戚関係になり講和を計っています。そのためソロモンの妻の数は700人まで膨れ上がりました(2王11:3)。日本の江戸時代の大奥も似たようなシステムで、江戸城に各地方の領主の妻を預かり、参勤交代の時に会えるというものです。しかし、主の言われたのは圧倒的な力で敵を押さえ込み、足台にするときが来ることを示唆しています。それはダビデ本人ではなく、ダビデの「主」に語られたのです。この段階では主が誰かわかりませんが、イエス様はこの「主」はキリストだと解き明かしています。