詩篇116篇 主に何をお返ししようか

詩116:12「主が、ことごとく私に良くしてくださったことについて、私は主に何をお返ししようか」

世の中には容姿端麗で高学歴、おまけにスポーツ万能な人がいます。さらに、性格も温厚で、人に優しいようなら多くの人から愛される存在になるでしょう。しかし、そのような人は稀であり、普通の人には関係のないことです。それでもいのちが与えられ、すべての罪が赦されたのなら、それほどの恵みはありません。自分の肉だけに頼って生きてきた人生に、神を知ることによって新しいいのちをスタートさせることができるなら、その人は幸運に恵まれたのです。神を知る人生は、神とともに歩む人生を指します。その中では苦悩も逆境もあるでしょう。恵みも笑いも多くあると思います。それなら普通の人生と何ら変わりないように見えますが、神がともにいてくださることはどれほどの恵みか例えようがありません。この詩篇の歌い手は主が自分にしてくださった恵みを思い返し、どうすればその恵みにお返しができるだろうかと歌っています(12)。たとえつまずいても、主が心を注いで耳を傾けておられるのなら、主に願いを語り続けましょう(1-2)。その声はかならず手に届き、願いはかなえられると信じるのです(1)。人が神にお返しできることなどありませんが、主の名を呼び、主を褒めたたえることができれば、きっと主も聞いてくださるでしょう。