詩篇119篇 仰せはことごとく正しい

詩119:172「私の舌はあなたのみことばを歌うようにしてください。あなたの仰せはことごとく正しいから」

そのむかし、エジプトのピラミッドは王が権威を誇示するために、労働者を無理やり働かせ作らせたという学説が有力でした。しかし、今はそのように唱える人はいません。むしろ、ナイル川が干上がった乾季に仕事を提供し、民を養っていたとする公共事業の意味合いが強いとする意見が多くを占めています。今から半世紀も前に習ったことが、現在では間違ったとされているのです。そういった教えを教えるほうも、学ぶほうもその時代では事実だと信じて間違ったことを広めていたわけです。犯罪の世界ではDNA鑑定なるものが普及し、かつて有罪だった人が鑑定の結果無罪になることも起きています。ある時期には真実であっても、別の時代には事実ではないものはたくさんあります。もし、神の教えを大手を振って広めても、それが事実でなければ大きな心の痛手となります。聖書に書かれている神のことばは真実であり、ことごとく正しいと書かれています。絶対に普遍で正しいものは、世の中にそうあるものではありません。そういう意味においては、神のことばは人にとって心強い後押しとなるでしょう。どんな約束も聖書に書かれているなら、信じる者への保証書となり得るのです。みことばを口ずさむ者となり、舌がみことばを歌えれば幸いです。