1サムエル記1章 その子は幼かった

1サム1:24「その子が乳離れしたとき、彼女は雄牛三頭、小麦粉一エパ、ぶどう酒の皮袋一つを携え、その子を連れ上り、シロの主の宮に連れて行った。その子は幼かった」

乳離れの年齢は個人差があるので一概にいくつということは言えませんが、2歳前後が一般的です。聖書には「その子は幼かった(24)」と書かれ、まだ右も左も分からない分別のつかない年齢だったことがわかります。そのような子を神殿に連れてこられても祭司たちも困ってしまうでしょうが、祭司職は30歳から始まり50歳で引退するようになっています(民4:23)。30歳になるまで祭司の訓練が行われ、しっかりと主の定められた通りに礼拝を行うように教育を受けます。サムエルは言葉を覚える前から、エリに仕え祭司になるための教育を受けていました。彼は小さいながらエポデを身につけており(2:18)、ハンナは彼の成長に合わせて毎年上着をサムエルに持っていきました(2:19)。子どもが授けられたのに、我が子を手離し、主に捧げる勇気は見上げた決心だと思います。それほどハンナは子どもを欲しがり、主に訴えていました。そして、もし子どもが与えられるなら、その子を一生涯主に捧げると誓っていたのです。そのためサムエルの頭にカミソリを当てないという請願まで立てていました(11)。ハンナの強い信仰はサムエルにも受け継がれていました。