1サムエル23章 陣地に向かって行けるでしょうか

1サム23:3「しかし、ダビデの部下は彼に言った。「ご覧のとおり、私たちは、ここユダにいてさえ、恐れているのに、ケイラのペリシテ人の陣地に向かって行けるでしょうか」

ダビデと主のやりとりは部下には知らされていないのでしょう。ダビデが主からペリシテを討ちに行けと言われたとしても(2)、それはほかの人には知りようのないことです。ダビデが主のことばを盾に「ペリシテを討ちに行く」と行ったとしても、現状を見ている部下はペリシテを恐れ、ダビデの出陣の掛け声にも尻込みをしています(3)。ここでダビデはもう一度主に伺っています(4)。そして今度は「行け」ということばでなく「わたしがペリシテ人をあなたの手に渡すから(4)」と確実なことばを与えています。本来なら最初の主のことばでダビデは行動に移すべきでしたが、部下の言葉に少し不安があったようです。ある人はダビデがもっと信仰に熱く、しっかりしてれば2度も主に聞くことはなかっただろうと言います。しかし、2回主にうかがうことがいけないのではなく、少しでも心にわだかまりがあるのなら、それを主の前に隠すことなくさらけ出すことも重要なのではないでしょうか。個人的にはダビデは失敗したとは思いません。それよりも何でも主に伺おうとするダビデの姿勢に驚かされます。実生活でこのように主にいつでも語りかけているかと言われれば、そうではない気がします。自分の判断を優先させ、主に聞くことなど忘れてしまっていることが多いです。