詩篇140篇 私は知っています

詩140:12「私は知っています。主は悩む者の訴えを支持し、貧しい者に、さばきを行なわれることを」

主が正しいさばきを行なうことを知っているなら、堂々と構えて信頼していれば良いでしょう。しかし、現実の生活はそのようになりません。ダビデのようにわかっていても不安になるからです。わかっているなら「守ってください(1)」とか「助け出し(1)」などとあえて言う必要はないのです。なぜダビデはそのように主に求めるのでしょうか。それは神が見えないことに加え、ときどき沈黙し、人の考えるタイミングでは行動されないからです。いつも神の考えることと、人の思いが一致していれば何の問題もないのだと思います。神の都合は人の不都合なのです。人はただ神が働くのを待ち続け、見守るだけです。イスラエルは再び集められ、国を再興するのに1900年かかっています。イエス様が昇天なさるときに弟子の一人が「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか(使1:6)」と言っています。復活されたイエス様を前に、すべては完了したと勘違いしていたのです。しかし、神の御心とイエス様の思いは別のところにありました。神が約束されたことはすべて成就するでしょう。それが何年かかろうが、神のことばは完全で地に落ちることはありません(イザ40:8)。