2サムエル記9章 ツィバの家に住む者はみな

2サム9:12「メフィボシェテにはミカという名の小さな子どもがいた。ツィバの家に住む者はみな、メフィボシェテのしもべとなった」
ツィバには15人の息子と20人の召使いがあった、と書かれています(10)。おそらくサウルに仕える者の中では筆頭だったようで、ダビデもサウル家の事情を聞くときにまっさきにツィバに聞いています(2)。ツィバはある程度裕福でしたが主君サウルがなくなり、その子ヨナタンもなくなっていたので、今は誰にも仕えていなかったようです。そして、ヨナタンにはメフィボシェテという足のなえた子がいることも知っていましたが、彼にはツィバは期待していなかったようです。おそらくサウルの子イシュ・ボシェテが担ぎ出され次の王になるようになったときには、ツィバもイシュ・ボシェテに仕えるつもりだったのでしょう(4:1)。メフィボシェデは「ロ・デバル」にいたと書かれています。ヘブル語「デバル」は「不毛」の意味があり、メフィボシェデは決して豊かな土地に身を寄せていたのではないことがわかります。彼は自分がサウルの孫だということは知っていたと思いますが、ダビデに呼び出されたときは命を取られるのではないかと内心ビクビクしていたと思います。しかし、ダビデヨナタンとの友情は固く、メフィボシェテにダビデの息子と同じ境遇を与えただけでなく、サウルに仕えていたツィバの一族まで家を上げてメフィボシェテに仕えるようになっています。