2サムエル記17章 アヒトフェルの立てたはかりごとは良くありません

2サム17:7「するとフシャイはアブシャロムに言った。「このたびアヒトフェルの立てたはかりごとは良くありません」
フシャイがダビデの友であり、ダビデに命じられてアブシャロムの配下になり、偽りの助言をするようになっていました(15:34)。このフシャイがどれほどの軍師だったのかは書かれていませんが、フシャイが進言するアブシャロムにはもうひとり、神のごとく語る賢者のアヒトフェルがいました(16:23)。このアヒトフェルにはダビデも一目置いており、ダビデもアブシャロムも彼から助言を得たいと思っていたほどの人物です(16:23)。アヒトフェルはダビデが自信を失っていることを指摘し、取り巻いている兵士も1万2千人の追撃隊を見るなら気力を失い逃げて、ダビデだけを打つことができると進言しています(1-3)。それに対してフシャイは、ダビデが陣の真ん中で他の兵士と寝ることはなく、追手のアブシャロムの兵士を何人か殺したらアブシャロム軍に死者が出た、と言い降らされると言っています(8-9)。ダビデがサウロから逃亡しているとき、ほら穴などで隠れていたことを知るアブシャロムには、フシャイの言うことがもっともに聞こえたと思います。しかし、これはあらかじめ主のご計画で、アブシャロムとイスラエルの民たちにはフシャイの案がよく聞こえるように主が働いておられたのです(14)。