エレミヤ7章 この民のしかばねは

エレ7:33「この民のしかばねは、空の鳥、地の獣のえじきとなるが、これを追い払う者もない」
終わりの時代に、鳥たちがしかばねを食べることが書かれています(黙19:21)。鳥がしかばねを食べるのは、死んだ人の身内や知人もおらず、遺体を引き取る者もいないことを示しています。ダビデが主に命じられギブオン人と交渉したときに、サウルの一族のいのちを差し出すように言われたことがあります(2サム21:4-6)。殺された七人は岩の上にさらされましたが、アヤの娘リツパは遺体に鳥や獣が来ないように追い払っていました(2サム21:10)。このように誰かが死んだ者のために嘆き、悲しみ、葬ることをしなければ遺体は野にさらされるだけです。黙示録では太陽の中に立つ御使いが「さあ、神の大宴会に集まり、王の肉、千人隊長の肉、勇者の肉、馬とそれに乗る者の肉、すべての自由人と奴隷、小さい者と大きい者の肉を食べよ(黙19:18)」と言い、それらの民にはもう誰も遺体を葬ることができないほどに世が乱れていることがわかります。エレミヤもユダの民に国が滅び荒廃し、廃墟になることを宣言しています(34)。神の怒りがくだされるときは、ソドムやゴモラのように10人もの正しい人がこの世界にいなくなったときだと思います(創18:32)。今の世界もおそらく人々は神の御心から離れ、自分の欲だけを満たす者があふれるようになるのではないでしょうか。