エレミヤ8章 身分の低い者から高い者まで

エレ8:10「それゆえ、わたしは彼らの妻を他人に与え、彼らの畑を侵略者に与える。なぜなら、身分の低い者から高い者まで、みな利得をむさぼり、預言者から祭司に至るまで、みな偽りを行なっているからだ」
既得権益という言葉がありますが、一度手にした自分に有利な権利はなかなか手放すことができないものです。ここでは「身分の低い者から高い者まで(10)」と書かれ、決して高官の者だけが強欲に走ったのではないことがわかります。さらに、「預言者から祭司に至るまで(10)」ともあり、神に仕える者でさえ、まともな仕事をせず、いい加減な態度だったと推測できます。主がユダを滅ぼすには多くの忍耐がありましたが、ソドムとゴモラでは10人以下の正しい人(創18:32)、ノアの箱舟では8人だけが救われたように、ユダ国の中には一桁の正しい人しか残っていなかったのではないでしょうか。終わりの時代が近づいていますが、主の忍耐は徐々に限界が来ています。それを見極めるのは、ソドムとゴモラ、ノアの洪水、イスラエルとユダの滅亡に至るまでの民の乱れかたを参考にすることもできると思います。イエス様は毒麦のたとえ話をされましたが、今は収穫までに良い麦と毒麦を一緒に育てている時代です(マタ13:26-30)。ある瞬間に刈り取りが始まります。毒麦は集められて火で焼かれます(マタ13:40)。神を信じ、神の御ことばのとおりに生きる者が収穫のときに過ぎ越されます。