エレミヤ9章 口先では友人に平和を語るが

エレ9:8「彼らの舌はとがった矢で、欺きを語る。口先では友人に平和を語るが、腹の中では待ち伏せを計る」
過去にイスラエルが存在したとき、そこには神殿があり、祭司、預言者などが神に仕え、全ての意向は神によってなされていました。それはダビデとソロモンの前半の治政で実現し、世界の中に神の治める国が存在していたのです。現在は確かにイスラエルという国はありますが、その政治は民の代表である議員が務め、大統領も首相も神にうかがいを立てているようには見えません。それでもイスラエルが再建国したときに、彼らは自分たちの国の言葉を聖書に書かれているヘブル語に統一しました。自動車や飛行機、携帯電話など聖書にはない言葉もありますが、ヘブル語の学者が考えた新しい単語でそれらは補われているそうです。ユダヤ人の半数はアメリカに住んでおり、イスラエルアメリカとは強いつながりがあります。そのためか、若いユダヤ人はアメリカ的な考え方をし、神の律法などどこ吹く風といった感じです。それでもイスラエルの国民はユダヤ教徒であり、食べ物の規則コーシェルなどを守っています。しかし、彼らが心から神を求めているような気配はなく、口先では主を信じているとは言うものの、その実は無神論である若者が増えているようです。神の治める千年王国には、まだ時間がかかりそうです。