エレミヤ22章 主の契約を捨て

エレ22:9「人々は、『彼らが彼らの神、主の契約を捨て、ほかの神々を拝み、これに仕えたからだ』と言おう」
破壊されたエルサレムを見た人は「なぜ、主はこの大きな町をこのようにしたのだろう」ということが預言されています(8)。その答えがこれです。つまりある程度近隣の国々はなぜユダやイスラエルが繁栄し、衰退したのかを知っていたことになります。それほどに神殿の輝きは有名で豪華で、エルサレムの町も大きく整ったものだったのでしょう。そして、彼らがエジプトから不思議なわざを経て、約束の地に入り、その地を負け知らずで占領して行ったことも、すべてイスラエルの信じる神のおかげだということを知っていました。しかし、ヨシヤが戦場で死んでからは(2王23:29)、ユダ国の中はふたたび乱れ始めました。近隣諸国は、ユダ国がイスラエルの神以外にもほかの神々を持ち込み拝んでいることを知っていたようです。しかも、その行為は神の本意ではないこともわかっていました。近隣諸国がうかつにユダ国を攻めなかったのも、イスラエルの神のご加護があることをある程度認めていたからではないでしょうか。アッシリアはヒゼキヤの時代にイスラエルの神を軽んじていたために18万5千人の兵士は一夜にして死にました(2王19:35)。しかし、バビロンはユダ国が神への信仰が揺らいだときに攻めてきたのです。