エレミヤ29章 それは長く続く

エレ29:28「それで、彼はバビロンの私たちのところに使いをよこして、それは長く続く。家を建てて住みつき、畑を作ってその実を食べなさいと、言わせたのです」
ネヘラム人という名前はエレミヤ29章だけに登場する名前なので、その素性はよくわかりません。それでも祭司に手紙を書いて意見するぐらいなので、それなりの権力を持つ者だったのだろうと思われます。手紙によるならば前任の祭司エホヤダは解任されゼパニヤに変わったことが書かれています。ゼパニヤはユダの中に広まる2つの預言、すなわち捕囚はすぐ終わり2年ほどで帰ってこられるというものと、エレミヤの言う捕囚は70年かかり、その間で妻をめとり子をもうけ、孫までももうけるようにという2つの異なる預言を是正するために任命されました。しかし、どちらの預言が正しいかは聖書を読む者にはわかりますが、当の本人たちにはわからなかったと思います。ネヘラム人シェマヤも自分では預言者と名乗っていましたし、神からのことばを預かっていると錯覚していたようです。しかし、主のことばによるならば「わたしはシェマヤを遣わさなかったのに、シェマヤがあなたがたに預言し、あなたがたを偽りに拠り頼ませた(31)」とあり、シェマヤの勘違いは主の怒りを買い、彼の子孫にいたるまで罰すると厳しいさばきを言い渡されています(32)。現代でも勘違いして聖書の教えを説く人を見かけますが、主に召し出されたかどうかは献身する前によく吟味すべきでしょう。