エレミヤ37章 兵士たちだけが残ったとしても

エレ37:10「たとい、あなたがたが、あなたがたを攻めるカルデヤの全軍勢を打ち、その中に重傷を負った兵士たちだけが残ったとしても、彼らがそれぞれ、その天幕で立ち上がり、この町を火で焼くようになる」

ここまで言われているのにもかかわらず、王も民もエレミヤの預言を信じようとはしませんでした。もし、バビロン軍の全軍を討ち取ったのなら、それは勝利でユダの国が滅びることを心配する必要はありません。しかし、重傷を負った兵士たちだけでも主のことばは成就すると言われているのです。しかもエジプト軍は自国へ引き返し、バビロンはまた戻ってくることが預言されています(7-8)。神のことばはどんな状況に陥ったとしてもかならず成就します。それは人の好むと好まざるにかかわらず、必ず起きます。それはイザヤが言った「草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ(イザ40:8)」とあるように、神のことばの権威が失われることはないからです。また、イエス様自身が「この天地は滅び去ります。しかし、わたしのことばは決して滅びることはありません(マタ24:2)」と言われています。人は金銭に困れば金銭を、病気になれば健康を、常に繁栄と祝福を願っています。神のご計画は別のところにあります。試練や悪境遇にあったとしても、そこには神の意志が働いているのです。バビロンの兵士がたとえ一人になったとしても、主のことばは実現します。