エレミヤ40章 、散らされていたすべての

エレ40:12「そこで、ユダヤ人はみな、散らされていたすべての所からユダの地に帰って来て、ミツパのゲダルヤのもとに行き、ぶどう酒と夏のくだものを非常に多く集めた」

イスラエルに在留異国人がいたように、ユダヤ人もまたモアブやアモン、エドムの地で生活していたようです。レカブ人がイスラエルから逃げてユダに来たように、イスラエルに住む10部族からも多少はユダにやってきたはずです。エルサレムは一旦焼かれ、ユダ国は無くなってしまいましたが、エレミヤの預言を聞いて外に逃げた者たちは助かっていたのです。イスラエルは5月から10月まではほとんど雨が降りません。夏のくだものはそういった気候に耐えれるものでナツメやぶどうが挙げられます。今では世界中どこでも海水を淡水化することができますが、イスラエルでは海水を淡水化する技術を世界に先駆けて開発、導入し、2015年以降には排水の80%を再利用するリサイクルシステムも導入しています。何よりもイスラエルの農業はハイテクとバイオテクノロジーに特化しており、食料の自給率は90%近くになります。それは旧約の時代から続いている乳と蜜が流れる地(出3:6)から受け継いだものです。現代のイスラエルは水の問題を早くから解決したために、ヨルダンとの平和条約(1994年)の条件として水を供給することが盛り込まれ、ヨルダンの水はイスラエルに頼っている状態です。エレミヤの時代からイスラエルは農業国だったのです。