エレミヤ52章 エホヤキンを釈放し

エレ52:31「ユダの王エホヤキンが捕らえ移されて三十七年目の第十二の月の二十五日に、バビロンの王エビル・メロダクは、彼が即位した年のうちに、ユダの王エホヤキンを釈放し、獄屋から出し」

エホヤキンが釈放された記事は唯一エレミヤだけに書かれています。彼は18歳で王になったとあるので(2王24:8)、37年後には55歳になっていたはずです。エビル・メロダクがなぜエホヤキンに目をかけたのかはわかりませんが、老齢になったエホヤキンは高い位を与えられ、王の前で食事をしたとあります(32-33)。目をえぐられ、自分の子らを殺されたゼデキヤとはまったく待遇が違っています(10-11)。王の前で食事をするのは、王の一族と同様に扱われることで名誉なことでもあります。ダビデヨナタンの子メフィボシェテを見つけたとき、彼に最高の待遇を用意し、自分の食卓で食事をさせています(2サム9:7)。エレミヤの最後の章はエホヤキンが厚遇を受けたことで終わっています。エホヤキンとともに捕囚にあったエゼキエルは、捕囚第一陣のメンバーで彼はエホヤキンの捕囚後5年目に神からの幻を与えられています(エゼ1:2)。エレミヤとエゼキエルは同時代に生きた預言者ですが、二人が会話をした記録もなく、お互いに知っていたかも聖書には書かれていません。それでもエゼキエルは70年後の解放から、さらに遠い未来までを預言してました。