1列王記1章 アブシャロムの次に生まれた

1王1:6「彼の父は存命中、「あなたはどうしてこんなことをしたのか」と言って、彼のことで心を痛めたことがなかった。そのうえ、彼は非常な美男子で、アブシャロムの次に生まれた子であった」

「彼の父」はダビデのことです。数多くいる王の候補の中でも、父の命令に背いたり、やっかいごとを起こしたりしなかった優秀な王子だという意味です。アドニヤもアブシャロムもヘブロン時代に生まれた子たちで、アブシャロムが三男で、アドニヤが四男です(1歴3:2)。ソロモンはダビデエルサレムに来て生まれた子で、バテ・シェバとの間に生まれた四男でした(1歴3:5)。おそらくアブシャロムとソロモンは10歳以上離れていたと思われます。ダビデの子どもたちはヘブロンで生まれた6人、エルサレムで生まれた13人で合計19人になります(1歴3:5ー8)。ダビデヘブロンで王であった期間は7年6ヶ月と書かれているので(1歴3:4)、ほとんど毎年のように王子が生まれていたことになります。本来長男のアムノンが皇太子候補の筆頭ですが、異母兄弟のタマルを巡って、アブシャロムに殺されています(2サム13:28)。今回アブシャロムの弟アドニヤが反旗をひるがえし反乱しましたが、唯一次男のダニエルだけがおとなしく、聖書に問題行動をしたことが書かれていません。推測ですが、ダニエルの母アビガイルの教育が行き届いていたのではないでしょうか。アビカイルのへりくだりと忠誠心は聖書が伝えるところです(1サム25章)。