1列王記9章 このような仕打ちを

1王9:8「この宮も廃墟となり、そのそばを通り過ぎる者はみな、驚いて、ささやき、『なぜ、主はこの地とこの宮とに、このような仕打ちをされたのだろう』と言うであろう」

もちろんソロモンが即位したばかりで、バビロン捕囚は何百年もあとの出来事ですが、結果的には主の言われたようになりました。それは「もし、あなたがたとあなたがたの子孫が、わたしにそむいて従わず、あなたがたに授けたわたしの命令とわたしのおきてとを守らず、行ってほかの神々に仕え、これを拝むなら(6)」という神からのことばに従わなかったからです。どの国の人もイスラエル人がエジプトを脱出して約束の地に来たことは知っていました。その際に大きな奇跡を体験したこともわかっていました。しかし、もうそれは400年も前のことで、日本の歴史を400年遡るなら、まだ関ヶ原の戦いの頃で、歴史家が歴史を調べ伝えてくれなければ何もわからなかったでしょう。イスラエルの民には聖書があり、毎年行われる過ぎ越しの祭りを経験することで本当に出エジプトの出来事はあったのだと理解できたのです。それらを引き起こした神が、黄金の神殿と巨万の富をイスラエルにもたらしたのに、成れの果てが神殿が壊され、町は燃やされ、人々は捕囚にあうなら、近隣の人はなぜこのような仕打ちを主はされたのか、と驚くのでしょう。ソロモンの知恵で後世まで主のことばを伝えることはできなかったのでしょうか。